農作物技術情報 第7号の要約


平成29年 9月28日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部



水稲


〇籾の黄化状況により刈取適期を判定し、刈取り作業を進めましょう。
〇倒伏した圃場では、作業速度を遅くし、刈分けにより品質確保に努める。
〇日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。

畑作物


生育状況:子実の登熟は緩慢である。台風や大雨による倒伏や折損が発生している。圃場が乾かないため、黒根腐病や茎疫病の発生が見られる。

技術対策
大豆:大型の雑草は汚損粒の原因となるため、収穫前に抜き取りを行う。コンバインの清掃、点検等はあらかじめ実施し、施設を利用する場合は稼働計画を確認する。圃場の様子を見ながら成熟期を判断し、適期に収穫できるようオペレーターの手配や刈取りの順番等を決めておく。
小麦:播種が遅れると十分な生育量を確保できないことから、播種適期を逃さないよう計画的に作業をすすめる。適期が過ぎてしまった場合は、各地帯の播種晩限から1週間遅れるごとに10%播種量を増やし、目標株立数を確保できるよう努める。

野菜


生育状況:露地きゅうりは台風の影響や病害の発生により収穫終了となる圃場が増えている。トマトやピーマンは気温の低下に伴い果実肥大が緩慢となり障害果の発生も見られるが、生育は比較的順調。雨よけほうれんそうは順調に生育している。ねぎは台風の影響による葉の折損が見られる。キャベツ、レタスは低温日照不足の影響で生育が遅れている圃場が多い。各品目とも病害虫の発生が見られる。

技術対策
全般:排水対策や施設の保守点検など、台風対策を再度徹底する。
露地きゅうり:病葉や古葉の摘葉程度を中心とした草勢維持のための管理とする。栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒を行うほか、キュウリホモプシス根腐病の残さ診断を積極的に行う。
施設果菜類:今後も気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。
雨よけほうれんそう:年内収穫用にもう1作播種し、温度管理に加えべと病、アブラムシ類、ホウレンソウケナガコナダニ、シロオビノメイガ等の病害虫防除を徹底する。寒締め栽培では、品種の特性に合わせ適期に播種し、温度管理と病害虫防除を徹底する。
露地葉菜類:ねぎは計画的な土寄せと適期防除を行う。キャベツ、レタスは適期収穫に努め、使い終わったマルチや病害で収穫しなかった株は適切に処理する。促成アスパラガスは5℃以下の低温遭遇時間を参考にしながら適期に堀り上げを行う。

花き


生育状況:りんどう、小ぎくともに生育はほぼ平年並に推移しているところが多い。病害虫の発生は全般的に少なめであるが、花腐菌核病、葉枯病やオオタバコガが確認されている。

技術対策
りんどう:花腐菌核病、葉枯病など病害虫の防除を適期に行う。また、翌年に向けた収穫後管理を徹底する。
小ぎく:白さび病、オオタバコガなど病害虫防除の徹底を図る。事前に排水対策を講じ、湿害を回避するほか、健全な親株の確保に努める。

果樹


生育状況:りんごの果実肥大は概ね平年並。中生種の「ジョナゴールド」の果実品質もほぼ平年並となっている。なお台風18号の影響で枝ズレ果等の被害が目立つ。

技術対策
りんご:中生品種の収穫時期であり、着色が先行する可能性もあるので、適期収穫とすぐりもぎを徹底する。10月は台風シーズンなので、気象情報に注意し、事前対策の徹底を図る。

畜産


飼料用トウモロコシ:収穫時の基本技術(黄熟期収穫、原料の細切、十分な踏圧、早期密封)を励行する。
牧草:維持草地では、刈取り危険帯の時期を避け、刈取りを行う。
電気牧柵:次年度設置作業の省力化を考えて撤収作業を行う。

 

要約の印刷はこちらから→youyaku-07(PDF221KB)
全文の印刷はこちらから→zenbun07(PDF1MB)