◆ 病害虫防除・選別等の出荷調製を徹底し、良品販売に努めましょう。
◆ 収穫後の翌年に向けた管理を徹底しましょう。
◆ 小ぎくの翌年用の母株選抜を、収穫前に実施しましょう。

りんどう


1 生育概況
露地のりんどうは平年並からやや遅い程度の生育状況となっています。極早生品種の開花はほぼ終了し、早生種の開花が始まっています。
病害虫の発生は、全般的に少なめに推移していますが、害虫ではハダニ類やリンドウホソハマキが増加しはじめています。一方、病気では葉枯病等の発生が見られ始めています。

2 栽培管理
圃場が極端に乾燥すると蕾の発達が停滞しますので、圃場の水分を維持するように畦間潅水等により土壌水分の管理に留意します。
また、本格的な収穫を前に、りんどうが倒伏しないようにフラワーネットの張りが十分か確認してください。

3 収穫・調製
収穫は日中の高温時を避け、ウイルスの伝染を避けるため手で折り取ります。気温が高い時期は収穫後の開花が進みやすいので、切り前を考慮します。また、しおれやすいので収穫後は直射日光下におかず、できるだけ早く涼しい場所に移動し、水揚げするなど適切に管理します。ただし、水揚げ時間が長すぎると輸送中に結露し品質低下の要因となる場合があるので注意します。
また、雨天時や朝露で葉が濡れている場合は、輸送中のムレ、腐敗の原因となるので、収穫後に扇風機や乾燥機等を利用し、葉や花を十分に乾かしてから箱詰めするようにします。
生産者間の規格や品質に差がないように出荷目揃い会等で出荷基準を再確認し、規格を遵守し出荷します。病害虫被害や曲がりの混入が無い事はもとより、老化した花の混入も避けるように選別調製します。

4 病害虫防除
リンドウホソハマキ、ハダニ類、アザミウマ類、オオタバコガなどの害虫が多くなっています。圃場をよく観察し、発生初期に防除するようにしてください。
リンドウホソハマキは、茎頂部の食害や茎内部への食入がみられます。薬剤散布及び被害茎の折り取りを徹底します。また、定植株への被害も見られますので、採花年株とあわせて防除します。薬剤の選定、散布時期については各地域の防除暦などを参考にしてください。
ハダニ類は昨年度と比較して発生量は少ないものの、場所によっては上位葉まで発生している圃場もみられます。高温・乾燥条件で多発しますので、発生初期の防除を心がけ、薬剤の選定、葉裏への十分な散布などを徹底し確実に防除します。
アザミウマ類は、着蕾期からの防除に加え圃場内外の雑草の処理を徹底します。また、収穫が終了した圃場に残された花で増殖しますので、残花は折り取り処分します。さらに開花前に支柱を利用してシルバー反射テープを株周囲に張る事で、アザミウマの飛来が減少し発生密度を下げることができます。例年多発圃場では、薬剤散布と組み合わせての防除が効果的となります。
また、オオタバコガも出現し始めていますので、リンドウホソハマキとあわせて防除してください。
病害は少ない状況ですが、葉枯病が散見されます。降雨により上位葉へ進展しますので、発病しないように定期的に防除を行います。また、今年定植した苗に発病すると翌年の株落ちの原因となりますので、徹底して防除してください。また、黒斑病も増加しつつありますので、防除の徹底に努めてください。
8月下旬以降は花腐菌核病の防除開始時期となります。また、夏期の気象条件により発生時期が変動する場合がありますので、各地域の防除情報等を参考にして適期防除に努めてください。

5 収穫後管理
収穫後も病害虫防除を継続して茎葉を健全に保ち株養成に努めます。そのためには、収穫後の残花を折り取り、収穫前と同様にアブラムシ等の防除を継続します。また、必要に応じて追肥を行います。施肥量は窒素・カリ成分主体で3~5kg/10aを基準とします。

小ぎく


1 生育概況
露地栽培では、品種間差、地域差はありますが、概ね平年並~やや遅めに推移しています。害虫では、アブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類の発生が見られています。また、白さび病の発生が見られる地域があります。

2 親株選抜
株の状態の判断は収穫後では難しくなるため、必ず収穫前に選抜します。開花期が狙う時期に合っていること、草丈がよく伸び本来の品種特性を備え揃っていること、葉の枯れ上がりがないこと、病害虫(特にウイルス、ウイロイド、土壌伝染性病害)に侵されていないこと等を確認して優良な株を選抜し、親株候補としておきます。
キクえそ病やわい化病は、ウイルスやウイロイドの感染によるもので、感染に気づかずに親株とすることで被害が拡大します。葉が枯れている、草丈が周囲の株と比べ短いなどの症状が見られる株の抜き捨てを徹底します。また、症状が見えないものでも近隣に発症株があれば感染の可能性が高いので、疑いのあるものは抜き取るようにします。感染率が高い品種は全てを廃棄し、親株を更新することも必要です。

3 収穫・調製
出荷先に合わせた切り前とします。収穫後または選別をしながら水揚げを行います。雨天時の収穫の場合は、扇風機や乾燥機を利用して葉と花の濡れを乾かします。
また、りんどうと同様に土壌水分が少ないと開花が進みにくいので、水分管理に留意します。

4 病害虫防除
各地域でのオオタバコガのフェロモントラップでの誘殺数は少ない傾向にあり、一部で蕾への食害も見られていますが、今のところそれほど多くはありません。オオタバコガは主に花蕾を食害し、大きな被害となります。例年、8~9月にかけて発生が増加し、これから発蕾となる9月咲き品種への産卵が多くなると見込まれます。各地域の防除ごよみや予察情報を参考に防除を徹底してください。また、白さび病、べと病、アブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類の発生もみられていますので防除を継続します。親株となるものに白さび病が感染していると翌年も発生する可能性が高くなりますので、防除の徹底を図るとともに親株の選抜に留意してください。

5 収穫後管理
収穫後に選抜した親株とする株については、マルチを除去し追肥や土寄せを行います。また病害虫防除も継続します。収穫後にも芽が伸びて開花しますが、適宜刈り込んで伸びすぎないように管理します。



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