◆ りんご  中生種の熟度はほぼ平年並、適期収穫・すぐりもぎを徹底しましょう!

りんご


1 生育状況
先ずもって、台風18号の暴風により、落果・倒木被害にあわれました生産者におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。何かとご苦労も多いと思いますが、一日も早く復旧できますことを切にお祈り申し上げます。
(1)果実肥大(表1)
定点観測地点の果実肥大(横径)は、「ジョナゴールド」「ふじ」とも、ほぼ平年並となっています。
(2)果実品質(図1、2、3)
「ジョナゴールド」の果実品質は、県平均で硬度、糖度、デンプン指数ともにほぼ平年並の状態となっており、おおよそ平年並の暦日で収穫期の品質に達すると考えられます。
現時点(9月21日)の1カ月予報で、平均気温は平年並または低く、日照時間は平年並または多い予報となっており、りんごの着色には適した条件となっています。よって、中晩生種でも着色が先行する可能性もありますので、適切な管理、適期収穫を心がけましょう。



2 管理作業
(1)中生種の管理
 「ジョナゴールド」などの着色管理は、1回目の軽い葉摘み終了後、陽光面の着色が進んでから、葉や枝カゲをつくらないように玉回しを収穫まで2~3回行います。玉回しと同時に適当な強さに葉を摘みます。
イ りんごの着色適温は10~20℃です。気温の高い日が続くと、必要以上に葉摘みを強くしても着色は進まないので、過度の葉摘みとならないよう注意します。
 「ジョナゴールド」については、着色が不揃いとなりやすいので、徹底したすぐりもぎを行い、収穫と同時に葉摘み、玉回し等着色管理を進めます。
 収穫が遅れると果肉の軟化、果皮の油上がりが発生して、販売上不利になりますので、適期収穫を心がけましょう(表3)。

(2)「ふじ」の着色管理
 「ふじ」は、着色期間が30~40日間と長いため、陽光面が着色してきた頃(9月下~10月上旬)と10月中~下旬の2回に分けて葉摘みを行います。1回目の葉摘みは、果実に密着する葉を摘む程度とし、2回目は適当な強さまで葉を摘み、陽光面の着色が進んできたら葉や枝カゲを残さないよう玉回しを行います。
 過度の葉摘みは、葉が少なくなり果実の着色やみつ入りが劣り、翌年の花芽の充実が悪くなるなどマイナスの影響が出ますので注意してください(表2)。



(3)「シナノゴールド」の収穫
ア 年内販売の場合は、表3の収穫時期を目安に、果面にワックスが感じられるようになり、デンプン指数が1以下になったことを確認して収穫してください。
 越年販売の場合は、満開後150~160日頃を目安に収穫することで、収穫後約4ヶ月の貯蔵が可能となります。ただし、満開後150日より早く収穫するとやけ病が多くなり、満開後160日より遅く収穫すると貯蔵して4~5ヶ月ころから内部褐変が見られる場合がありますので、注意してください。



 

(4)お礼肥の施用
樹の衰弱がみられる場合には、早生・中生品種では9月下旬以降、晩生種では10月中下旬以降からそれぞれ落葉までに施肥を実施してください。施肥量は成木で多くても10a当たり窒素成分5kgを目安としてください。

3 気象災害対策
(1)台風対策
10月に入っても、まだまだ台風が多く発生する時期です。強風で倒木が発生しないよう、防風ネットの設置、支柱との結束を確認してください。また、気象情報に注意し、場合によっては台風の接近前に収穫可能な品種は収穫を進めるなど、被害を最小限にできるよう対策をとってください。
(2)湿害対策
台風に伴う大雨や秋の長雨など、園地内が過湿となった場合、裂果や根部の障害による樹勢衰弱の要因となります。園地内に水が停滞しないよう、溝を掘るなど排水対策を実施しましょう。



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