◆ 台風対策  排水・倒伏対策や施設の保守点検を万全に行いましょう。
◆ 小ぎく   健全な親株を確保しましょう。
◆ りんどう  花腐菌核病防除の徹底と、翌年に向けた収穫後管理を行いましょう。

りんどう


1 生育概況
晩生種はほぼ平年並の開花となり、出荷も終盤となっている地域が多くなっています。
病害虫では花腐菌核病の発生が始まっているほか、葉枯病、オオタバコガの発生が増えている地域があります。

2 台風対策
この時期は台風が発生しやすい時期です。
圃場に水路などからの水が入らないよう土嚢などで対策を行うとともに、排水路の点検を行い、排水しやすいよう整備してください。
強風による折損や倒伏の恐れがありますので、支柱やネットの強度を確認し、補強してください。 また、ネット上げが不十分な場合、茎上部が風で折れることがありますので、適宜引き上げてください。
浸水や土砂が流入する等の被害が発生した圃場では、できるだけ速やかに事後対策を実施します。長時間圃場に滞水しないよう速やかに圃場の外へ排水するとともに、倒伏した畦は早めに起こし、通路や畦の上にたまった汚泥はできるだけ取り除きます。また、折損があった茎葉は被害部分を取り除き、病害の発生を抑えるため殺菌剤を散布します。

3 病害虫防除
(1)花腐菌核病
全域で発生が見られています。降雨が続く場合は散布間隔を短くし防除してください。また、発病がみられた場合は、菌核ができる前に被害茎を圃場外に持ち出して処分します。
(2)褐斑病
発生が見られた圃場では、翌年の伝染源を減らすため、被害茎葉を圃場外に持ち出して処分します。
(3)リンドウホソハマキ
地域により発生が続いており、茎への侵入による被害の発生がみられます。定植1年目の圃場でも被害が発生する場合があります(写真1)。残茎葉の折り取りを確実に行い、圃場外で処分し、越冬する幼虫を減らしましょう。
(4)ハダニ類
越冬成虫は薬剤が効きにくい事例が見られます。圃場をよく観察し、越冬成虫がみられた圃場では気門封鎖型の薬剤を利用し防除します。
(5)アブラムシ類・アザミウマ類
開花中~開花後に特に増加します。これらの害虫は、ウイルス病を媒介する恐れがあることから、収穫後の残花部分は確実に折り取り発生を抑えます。極晩生種でも発生が広がるので薬剤散布に努めます。

4 収穫後の管理
(1)病害虫防除
収穫後の圃場は病害虫防除がおろそかになりがちで、病害虫が多発しやすくなります。翌年の発生原因ともなるので、収穫後も防除を継続してください。
(2)株養成
収穫後は花の着いた茎の部分を折り取り、病害虫防除と株養成を促します。定植年の株でも開花しますので、花はできるだけ摘み取ってください。
(3)刈取りや刈り払いの留意点
茎葉の折り取りや刈払いは、ウイルス病などの感染を防ぐため茎葉が完全に枯れてから行います。晩生種や極晩生種は枯れる時期が遅くなりますが、無理な折り取りは株を傷めますので、その場合は春に折り取るようにします。
(4)雑草防除
翌春の雑草対策のため、秋のうちから圃場内外の雑草防除を行うことが効果的です。

小ぎく


1 生育概況
9月咲き品種は、やや早い~平年並の開花となり、出荷はほぼ終了しています。
病害では依然として白さび病の発生が見られるほか、害虫ではハダニ類、オオタバコガの発生が見られています。

2 台風対策
りんどうと同様に、圃場に水路などからの水が入らないよう土嚢などで対策を行うとともに、排水路の点検を行い、排水しやすいよう整備してください。また、強風による被害の恐れがある場合は、支柱やネットの強度を確認し補強してください。
きくの根は過湿に弱く、多湿条件下では根腐れ等の障害が発生しやすくなります。冠水した場合は、長時間圃場に滞水しないよう速やかに排水するようにします。折損があった茎葉は被害部分を取り除き、病害の発生を抑えるため殺菌剤を散布します。

3 病害虫防除
(1)白さび病
地域により発生が多くなっています。降雨が続くと白さび病の感染が多くなりますので、散布間隔があかないよう薬剤防除してください。また、翌年の親株にも伝搬しないよう注意してください。
(2)害虫
圃場によってハダニ類、アブラムシ類、オオタバコガの発生がみられています。翌年の親株の防除を継続します。

4 親株管理
(1)栽培計画
翌年の栽培に向け、各品種の開花期や特性を整理します。そのうえで品種構成や作付面積を決定し、必要な親株の数量を確保します。
(2)親株選抜
翌年採穂用の親株は、開花期が予定している時期に合っていること、草丈がよく伸び、本来の品種特性を備えていること、葉の枯れ上がりがないこと、病害虫に侵されていないこと等を確認して優良な株を選抜します。
(3)親株の管理
翌年採穂用に選抜した親株には、収穫後、マルチを剥ぎ順次土寄せ、追肥を行って株養成します。茎が伸びてきたら適宜台刈りを行い、伸びすぎないよう管理します。
親株のハウスへの伏せ込みは10月下旬~11月上旬頃までに行い、早めに活着させるよう管理します。伏せ込みは、品種や株の充実状態等により適する方法が異なり、また、病害虫の持ち込み程度も異なるので、適した方法で作業を進めてください。
ア 親株の伏せ込み
冬至芽の発生の少ない品種に適し、作業の手間も少なく済みます。しかし、白さび病などの病害を持ち込むことが非常に多くなるので、薬剤散布に注意が必要です。
イ かき芽利用
冬至芽の発生の遅い品種、少ない品種に有効ですが、病害を持ち込みやすく、株での伏せ込みより手間がかかります。
ウ 冬至芽利用
揃いが良くなり病気の持ち込みが少なくなりますが、伏せ込み作業に労力がかかり、冬至芽の発生が少ない品種には利用できません。
品種の特性を十分に理解して、それぞれに適した増殖方法を選択してください。



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