◆ 小麦  雪腐病の常発地帯では、雪腐病防除を根雪前に行いましょう。越冬後の融雪対策のため排水路の点検を行い、整備しておきましょう。

小麦


1 生育状況
水稲の収穫作業が遅れたため、播種が遅れた圃場が多くなりました。9月中に播種作業が終了した圃場と、適期を過ぎてから播種作業を行った圃場での生育差が大きくなっており、湿害による枯死株や、黄化もみられます。圃場内の滞水は速やかに排水できるよう明渠を確認し、越冬後の追肥作業や踏圧作業が適期に実施できるよう、排水路の点検等を行っておきましょう。

2 雪腐病の防除
県北部や高標高地帯など、根雪期間が長い地域では雪腐病防除を行いましょう。県内で発生が特に多い雪腐褐色小粒菌核病にはトップジンM粉剤DL、トップジンM水和剤、バシタック水和剤75、などが有効です。これらの薬剤の防除時期は根雪直前が最も有効とされていますが、根雪になる時期は年によって変動が大きいので、散布時期を逃さないよう注意が必要です。
一方、現在はフロンサイドSCといった根雪前4週間程度から散布できる薬剤も登場してきています。雪腐病の常習地で、根雪前の適期散布が困難な地域については特に有用と考えられます。詳細な使用方法については最寄りの農業改良普及センターなどに御相談ください。



3 排水路の点検
越冬後の融雪水の滞水による湿害等を防ぐため、根雪前に明渠や排水路の点検・整備を行いましょう。土塊等で塞がっている場合は撤去して、スムーズに排水が行われるようにします。
越冬後の圃場排水を促進することは、融雪期の追肥作業等が適期に実施できることにもつながります。

4 積雪期間中の注意
小麦は、積雪期間中、特に行う作業はありませんが、積雪状況などを定期的に確認して各種被害(雪害・凍害による枯死・生育不良、凍上害、野鼠害、鳥害など)が生じていないか確認しましょう。また、雪解けが近づいたら、越冬後の作業時期・内容を早いうちから計画するよう努めてください。なお、積雪している圃場は滑りやすい上に、水路等の確認が難しく危険です。事故防止のため、必要時以外は立ち入らないようにしましょう。



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