近年、全国的にニホンナシ黒星病が多発しています。本県のニホンナシ産地である一関地方でも、黒星病は減収要因の一つです。特に、栽培面積の7割を占める「幸水」は感染しやすい品種で、防除に苦慮しています。
 そこで、当普及センターでは、岩手県農業研究センター病理昆虫研究室や岩手県病害虫防除所と連携しながら黒星病の発生実態調査を行い、防除対策を検討しています。
 昨年の調査では、秋季の感染部位である鱗片生組織(鱗片の生きた部分)が、8月から10月中旬にかけて露出していることを確認しました。したがって、この期間中は薬剤防除を実施するよう防除暦を一部修正しました。
 今年は、鱗片生組織の露出時期や部位について、園地や樹、年次による変動があるか調査しています。11月9日には、病理昆虫研究室から協力を得て、鱗片生組織の大規模調査を行いました。
 今後は、調査結果に基づいて来年の防除対策を検討していきます。

芽が太って露出した鱗片生組織


鱗片生組織の露出状況調査