【大船渡農業改良普及センター】



■ 課題名


実需者ニーズに対応した特産物生産と地域活性化
(北限のゆず研究会の活動支援、集荷量の安定、栽培技術の習得、ゆず園の整備)

■ ねらい


平成25年に設立された「北限のゆず研究会」の自立的活動の支援と実需者の要望に応えられるゆずの産地化を支援する。

■ 活動対象


北限のゆず研究会
(構成員:川の駅産地直売組合よこた、農事組合法人採れたてランド高田松原、農事組合法人陸前高田ふれあい市場、社会福祉法人燦々会あすなろホーム、広田半島営農組合)

■ 活動経過


(1) 研究会の自立的活動への誘導(H27~30)


ア 研究会会議の開催支援、会議への参画



  • 将来ビジョン、年間活動計画、役割分担の提案と協議。

  • 会員自身が担う業務・企画の拡大支援(ゆず狩り開催、ホームページの更新)。


イ 実行力の高い人材の研究会への参画支援活動を支援できる人材と研究会のマッチング。


(2) ブランド化及び6次産業化の活動支援(H27~30)


ア 情報発信の支援



  • ゆずの木マップの作成。

  • 研究会活動の広報誌「ゆずっこ便り」の発行。

  • 「北限のゆずを楽しむ会」の開催。

  • 「三陸ものマルシェ」等物産展への参加。


図1 北限のゆずっこ便り
図1 北限のゆずっこ便り

図2 北限のゆずを楽しむ会2019
図2 北限のゆずを楽しむ会2019

イ 先進地研修の開催



  • 宮城県柴田町、埼玉県越生町への研修企画等。


ウ 円滑な原料供給体制の整備支援



  • 需給に関する情報収集、供給体制の提案等。


(3) 栽培技術の習得、ゆず園の整備(H27~H28)


ア 栽培講習会の開催



  • 苗木定植研修会、園地巡視会、剪定実習の実施。

  • 既存樹の低樹高化研修会の開催。


イ ゆずモデル園の育成技術支援、リーダー養成



  • 大苗養成実証、植栽、モデル園の設置。


(4) 安定生産の支援(H29~H30)


ア 幼木の栽培管理研修会の開催、栽培者の個別巡回等



  • 栽培管理指導(生育期の栽培管理、病害虫防除、施肥、越冬対策、剪定等)


■ 活動成果


(1) 「北限のゆず研究会」の自立的活動


ア 研究会は、会員などがそれぞれの役割に応じて活動する場面が多くなり、自立した組織形態に移行されつつある。

イ 実行力の高い人材が研究会サポーターとして参画し、活動体制が充実した。

(2) ゆずの集荷量拡大


ア ゆず狩りボランティアの定着


既存樹からの収穫作業を支援する「ゆず狩りボランティア」は、当初地域外からの参加が多かったが、年々地元の参加が増え、地域に定着しつつある。

表1、表2

イ 栽培ゆず園からの収穫


ゆず苗は、これまで約1,200本植栽された。初年度に植栽された樹は、平成30年度に初収穫を迎えた。栽培ゆず園からの収穫は、年々増加する見込みである。

図3 栽培ゆず園の初結実(H30)
図3 栽培ゆず園の初結実(H30)

(3)今後の課題


ア ゆず栽培技術の習得と生産量確保支援。


イ 研究会の自立に向けた支援の継続。


 

西條一恵氏 北限のゆず研究会は、「北限のゆず」のブランド化を目指した取組を通じて、みんなに笑顔と希望をもたらすことを目的としています。この目的を達成するために、ゆずの生産量及び集荷量の増加に係る活動並びにゆず商品の開発を、岩手県等関係機関の方々の御協力をいただきながら進めることができました。今後とも御教示の程、よろしくお願いします。
所属職名:北限のゆず研究会 会長 西條一恵(社会福祉法人燦々会 あすなろホーム)

■ 協働した機関


北限のゆず研究会サポーター(陸前高田市、農業研究センター、大船渡地域振興センター、大船渡農林振興センター、一般社団法人SAVETAKATA 他)

■ 大船渡農業改良普及センター


農村活性化・担い手チーム(チームリーダー:多田典穂、チーム員:藤井信行、皆川歌織、阿部洋)
執筆者:阿部洋