【宮古農業改良普及センター】



■ 課題名


多様な担い手の育成

■ ねらい


関係機関と役割分担を明確にし、連携した就農相談活動、新規就農者支援に取り組むことにより、新規就農者の確保や経営の早期安定化を図る。

■ 活動対象


就農候補者、新規就農者

■ 活動経過


(1) 就農相談会の開催・参加


ア ワンストップ就農相談会の開催(5~3月、毎月第2水曜日、予約制)


関係機関一同の相談会を設定し、各市町村広報の他、岩手県農業公社HP、いわて農業振興協議会Facebookを活用し周知を図った。

イ 新農業人フェアinいわてへの参加


岩手県農業公社主催の相談会に、宮古地方農業振興協議会としてブース出展した。第2回目は、普及センター職員だけでなく、宮古市担当者及び宮古地方農村青年クラブ連絡協議会会長にもブース対応して頂いた。

「新農業人フェアinいわて」にブース出展「新農業人フェアinいわて」にブース出展

(2) 就農候補者・新規就農者に関わる情報共有


市町村担当者、農業委員会、JA、農林振興センターを参集し、新規就農者や就農候補者に関する情報共有を図るため、市町村別の打合せを実施した。

(3) 就農準備支援


ア ニューファーマーサポートチーム会議の実施


宮古地方農振協担い手部会の中で、新規就農に関する支援チームを「ニューファーマーサポートチーム」と設定。就農に向けた相談を継続する就農希望者について、課題の整理と支援の方向性を検討 し、関係機関内の役割分担を明確にした。

イ 研修希望者と受入経営体との研修マッチング支援


研修希望の就農希望者に対し、研修受入経営体とのマッチング支援を行った。

(4) 新規就農者の育成


ア ニューファーマーサポートチームによる個別巡回


農業次世代人材投資事業(経営開始型)活用者に対し、個別巡回を実施した。

イ 仲間づくり支援


管内の農村青年クラブ、研究グループ(宮古地方冬野菜研究会、岩泉ICT研究会)の活動を支援し、研修会の開催や品目選定、新技術の導入等への助言を行った。

研究グループ員の相互ほ場巡回研究グループ員の相互ほ場巡回

■ 活動成果


(1) 就農相談件数の増加


平成29年度相談件数は4件であったのに対し、平成30年度は11件と相談件数が増加した。

(2) 就農候補者リストの整備及び新規就農者情報の共有


市町村別打合せの中で、就農が有力な候補者リストを整備し、21名が候補とされた。普及センターだけでは把握できていなかった新規就農者の情報を得ることができた。

(3) 就農準備支援


ア ニューファーマーサポートチーム会議を実施し、関係機関内の役割分担の明確化、圃場マップ(畑わさび)の活用により、円滑な就農に結びつけることができた。

【内訳】
親元就農 1名、品目:畑わさび、就農時期:平成30年11月
新規参入 1名、品目:畑わさび、就農時期:平成31年4月予定

イ 研修希望者と受入経営体との研修マッチング支援により、就農に向けた研修を1名が開始した(品目:りんご)。また、次年度は野菜で研修予定である。

(4) 新規就農者の育成


関係機関内で役割分担を明確にし、個別巡回指導等を実施したことにより、新規就農者の栽培技術の向上や適期作業の実施が図られ、過去5年間に就農した者に対する平成30年度時点の新規就農者定着率は、94.7%と高い。
また、農村青年グループや研究グループの活動を通じ、グループ員が相互に相談・アドバイスし合える関係性が出来ている。

佐々木優氏新規就農者の確保・育成は、関係機関で方向性を同じくして取組む課題と認識している。宮古地域の取組みはまだ発展途上であると感じており、就農希望者・研修希望者の受け皿の体制が整っていない部分もある。多様化するニーズを把握し、情報収集をしながら、対象者に沿った情報提供が出来ればと考えている。今後も関係機関の連携を密にし、新規就農者確保に努めて行きたい。
所属職名:宮古市産業振興部農林課 主査 氏名:佐々木優

■ 協働した機関


宮古地方農業振興協議会担い手部会、宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村、各市町村農業委員会、新岩手農業協同組合、宮古農林振興センター

■ 宮古農業改良普及センター


担い手・農村活性化チーム
(チームリーダー:米澤美穂、チーム員:村上太郎、久保田真衣)
執筆者:久保田真衣