◆ りんどう  春の株管理と施肥を適期に実施しましょう
◆ 小 ぎ く  定植時期に合わせた計画的な育苗管理を行いましょう

りんどう


1 生育の状況
地域によっては、極早生種の萌芽が始まっています。今年度は積雪が少なく暖冬傾向で推移したため、例年よりも早い萌芽が予想されます。圃場をよく観察し、生育に応じた管理を適切に行いましょう。

2 圃場管理
(1)融雪促進対策
融雪を促進する手段として炭の粉を散布する方法があります。散布後、降雪があると効果が期待できませんので散布するタイミングに注意してください。
(2)株の保護
昨年定植した圃場では、冬期間に株が浮き上がっている場合があります(写真1)。雪解け後に早めに圃場を見回り、植え直しや土寄せなどの対策を施し、株落ち被害の軽減に努めます。
マルチを除去している圃場では、畦の肩部分が崩れて根が露出することがあります(写真2)。生育への影響が懸念されるので、早めに土寄せを行い根やクラウン部を保護します。


3 残茎除去
前年の残茎は早めに除去し、圃場外へ持ち出して処分します。残茎内にリンドウホソハマキの幼虫やハダニ類が越冬している可能性があるので、暖かくなって動き始める前に除去します。

4 施肥
(1)施肥量
春の施肥は専用肥料を用い、萌芽期頃に行います。特に極早生種や早生種は、施肥の遅れによって草丈不足など品質に影響することがあるので、早めの施肥を心がけます。
施肥量は窒素・リン酸・カリ各10~12kg(10a当たり成分量)が基準ですが、土壌診断の結果や前年度の生育を参考に、過剰とならないようバランスのとれた施肥とします。また、鶏ふんや豚ぷん由来の堆きゅう肥の施用量も考慮して施用します。
(2)施肥方法
近年は雑草対策のため、マルチをできるだけ温存する例が多くなっています。この場合、植え穴からの施肥は肥料焼けを起こすことがあるため、マルチの条間の一部を切って施用するなど株に直接肥料が触れないようにします。

5 育苗
(1)播種後の管理
育苗は温度管理と水管理がポイントです。適切な管理を心がけましょう。
特に出芽揃いまでは適温確保に努め、短期間での出芽揃いを目指します。その後は徒長を避けるために温度を下げるとともに、適宜換気を行い締まった苗を作ります。
かん水は、乾燥や過湿を避ける管理とします。病害の発生を減らすため、夕方には培土の内部には水分があり表面は乾いている状態になるように、かん水の時間帯やかん水量に留意します。
苗数の不足が懸念される場合は、2次根発根前に早めに間引きを行い、間引いた苗や余裕のある苗を別のセルトレイに移植し、予備苗を確保します。
(2)アルタナリア菌による苗腐敗症の予防
育苗期に発生するアルタナリア菌による苗腐敗症は、種皮に付着した病原菌が伝染源となり、子葉で発病した後、本葉に伝染します。適用殺菌剤による種子消毒に加えて、本葉2対目が出始める時期に薬剤散布することで、以降の病勢進展を抑制します(写真3)。

6 定植圃場
これから定植予定の圃場に堆肥を入れる場合は、定植間際とならないようできるだけ早めに施用し耕起しておきます。また、排水不良圃場では、畦畔の内周に排水溝を設置する等対策を講じます。

小ぎく


1 生育状況
親株の生育は、概ね順調な生育となっています。暖冬の影響で苗の生育が進んでいる圃場では、日中入り口とサイドを開放して適温管理に努めるとともに、過かん水による徒長に注意します。

2 挿し穂の冷蔵貯蔵
親株の生育が早まり定植までに穂や苗の老化が心配される場合や、数回分の採穂をまとめて挿したい場合は、挿し穂の冷蔵貯蔵が有効です。
基本的な手順は以下のとおりです。

① 採穂した穂を日陰でややしんなりするまで水分を飛ばします。
② 穂を揃え束ねて新聞紙で包みます。これを小さめのポリポット等に立てた状態とします。
③ 束ねた穂を冷蔵庫に入れます。この時、冷蔵庫の冷風が直接当たらないよう箱に入れるか新聞紙等で覆います。
④ 2~3℃で20~30日貯蔵可能です。庫内は冷えやすい場所があるため、設定温度ではなく必ず温度計で確認します。
⑤ 出庫後は傷んだ穂を除いたのち、切り口の切り戻しをせずにそのまま挿し芽を行います。



3  育苗(挿し芽)
8月咲品種では、品種に応じた所定の定植時期に適期苗が定植できるよう計画的な作業に努めます。老化苗は開花期や切り花品質に影響するため、作業スケジュールや育苗管理に留意します。



挿し床の温度は地温20℃、気温16℃が最適で、水分は多すぎない方が早く発根します。また、挿し芽後はしおれを防ぐために遮光しますが、徐々に光にあてて徒長や葉の黄化を防止します。温度・水・光管理を適切に行い、20日間以内の育苗期間を目標とします。
9月咲品種の挿し芽時期は5月上旬以降となります。4月上旬が親株の摘心時期となりますので、生育状況に合わせ温度管理を調節します。生育が進んでいる場合は、軟弱な生育や側枝の伸びすぎを避けるため低めの温度管理とします。
また、気温の上昇とともに親株の白さび病やべと病等の発生が増加しますので、換気によりハウス内の湿度を下げるとともに、定期的な薬剤防除を行います。

4 定植圃場
これから定植予定の圃場に堆肥を入れる場合は、定植間際とならないようできるだけ早めに施用し耕起しておきます。また、排水不良となりやすい水田転換畑では明渠、暗渠などの排水対策を講じます。



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