◆ り ん ど う   適期定植、適期防除に努めましょう。
◆ 小 ぎ く  白さび病防除を徹底しましょう

りんどう


1 生育の状況
・ 生育は概ね平年並みですが、県北や山間部の一部で4月の低温の影響によりやや遅れています。
・ 病害虫では、リンドウホソハマキとハダニ類が発生しています。
・ 育苗は、各地域ともほぼ順調に進み、6月上旬から本格的に定植が始まる見込みです。

2 圃場管理
・ 株仕立て作業は、株当たり8~10本を目安とし、草丈30cm頃までに終えるよう計画的に進めます。
・ 5月下旬から6月は茎葉が最も伸長する時期で、水分や肥料を多く必要とします。肥料の吸収には土壌水分が必要なので、土壌が乾燥した都度かん水を行います。ただし、30℃を越えるような高温時のかん水は、根に高温障害を発生させる可能性があるので避けるとともに、通路の長時間滞水にも注意します。
・ 圃場の乾燥が続くと、葉先枯れ症状が発生しやすくなります。例年葉先枯れがみられる圃場では、かん水を徹底するとともに、生育初期からの定期的な石灰資材の葉面散布により、発生の軽減を図ります。
・ 圃場内及び周辺の雑草は、ハダニ類やアザミウマ類の繁殖場所となるので、畦畔の草刈りや通路の除草を早めに行います。また、通路の防草シート設置や除草剤の利用など、できるだけ手除草や機械除草を減らす工夫をします。

3 施肥管理
・ 基肥としてりんどう専用肥料を用いた場合、追肥時期の目安は側芽発生期(葉の付け根に腋芽が発生する時期)となります。北上市付近における平年の側芽発生期は、早生種で5月下旬から6月上旬、晩生種で6月中旬から下旬ですが、気象経過による年次変動が大きいので、圃場を観察して適期に施用します。
・ 定植時に「りんどう定植2年肥料」を用いた場合は、基本的に2年目の施肥は不要です。

4 畑づくり~定植
・ 天候を見ながら計画的に畑づくりを進めます。堆肥は完熟したものを用いますが、熟度に不安がある場合は、早めに施用し土と混和しておきます。
・ 排水不良圃場では、明渠や排水路の設置等対策を講じます。定植年の生育状況が2年目以降の生育に大きく影響するので、排水対策はとても重要です。
・ 作畦後、土壌処理タイプの除草剤処理により、一定期間雑草の発生を抑えることが可能です。
・ 定植に適した苗は3~4対葉です。老化苗定植とならないよう計画的に定植作業を進めます。また、ジベレリン処理を行った苗は、苗の軟弱徒長を防ぐため、遅くとも処理後2、3日以内に定植します。
・ 晴天時の定植では、セルトレイを長時間直射日光下に置かないよう注意します。また、抜き取った苗をマルチ上に置かないようにします。
・ 定植後は植え穴へ十分量をかん水し、床土と苗をなじませます。初期生育を促すために、薄めの液肥を水代わりにかん注する例もみられます。定植から1ヶ月程度は乾燥に弱いので、その間は特にかん水に留意します。

5 病害虫防除
(1)葉枯病
今のところ、全県的に発生は少ないようです。ただし、例年梅雨入り後に拡大する傾向がありますので、定期的な薬剤散布によって予防防除に努めます。
(2)リンドウホソハマキ
ほぼ全域で越冬世代の羽化が確認されています。成虫、幼虫の潜葉痕及び頂部の食害が認められたら防除を開始します。



(3)ハダニ類
一部地域で発生が確認されています。下葉の裏の寄生状況を観察し、発生を見たらに防除を開始します。ハダニ類は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同系統の薬剤は年1回の散布とします。併せて、発生源となる雑草の防除も行います。

小ぎく


1 生育の状況
・ 一部地域で4月の低温により8月咲品種を中心に挿し穂の発根が遅れたため、定植作業の遅れがみられましたが、現在は概ね平年並の生育となっています。
・ 9月咲品種については、一部で定植が始まっています。育苗は順調で平年並の定植時期となる見込みです。
・ 病害虫では、全域で白さび病が散見されるほか、一部地域でハダニ類、ハモグリバエ類、アブラムシ類の発生がみられます。

2 定植後の管理
・ 乾燥が続く場合は、適宜かん水を行います。
・ 整枝(株仕立て)は、側枝の長さが20~30cmの頃に行います。株当たり3本残して他の枝は除去しますが、草勢の強い品種では4本仕立ても可能です。残す枝の判断については、強い枝を残すと他の枝の生育が悪くなるので、できるだけ生育の揃った枝を残すようにします。
・ 無マルチ栽培の場合は、土寄せを行い生育の促進を図ります。側枝が10cm程度伸びた頃と、整枝を行ったあとの2回が実施時期の目安です。

3 病害虫防除
(1)害虫
今後、ハダニ類、ハモグリバエ類、アブラムシ類及びアザミウマ類に注意が必要です。発生状況の観察に努めて早期防除に留意するとともに、発生・増殖源となる雑草の防除を行います。
(2)白さび病
キク栽培において最も重要な病害です。育苗期に発生した場合、苗からの持ち込みによって本畑でも発生しやすくなるため、採穂用親株からの定期防除が必要です。薬剤の選定は各地域の防除暦等を参考としますが、発生状況に応じた「予防剤」と「治療剤」の適切な使い分けが重要です。
(3)キクわい化病
わい化病に感染した株は治癒する可能性はなく、治療薬もありません。圃場に残すことで他の株への伝染源となり、また、親株として使用した場合は挿し穂に伝染するので、見つけ次第抜き取り処分します。



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