◆ りんどう  今後も花腐菌核病やアブラムシ類等病害虫に注意し、防除を徹底します。
◆ 小ぎく   収穫後管理を徹底し、健全な伏せ込み苗・株を確保します。

りんどう


1 生育概況
・ 彼岸需要期用品種の開花は、平年並み~やや遅い状況でしたが、多くの地域で概ね需要期内の出荷となりました。
・ 病害虫の発生状況について、病気は一部地域で葉枯病と黒斑病が増加傾向にあります。害虫は全般に少発傾向ですが、一部地域でハダニ類とリンドウホソハマキがみられます。
・ 一部地域で、花弁の高温障害(通称ハチマキ症状)が散見されます。

2 台風対策
これまで、幸いにも県内の花きにおいて台風による被害は報告されていませんが、収穫が終了するまでは事前・事後対策に留意します。これまでの台風対策情報を参考にしながら(「いわてアグリベンチャーネット」に過去の技術情報が保存されています)、いざという時のために備えます。

3 栽培管理
(1) 残花処理
病害虫防除等を目的として、収穫後圃場の花茎除去(花の着いている茎の部分の折り取り)を行います。この作業は、花腐菌核病の防除に特に有効です。

(2) 茎の除去
刃物を使って茎の除去作業を行う場合は、ウイルス病の感染を防ぐため、完全に枯れてから行います。極晩生品種では、冬まで株元の茎が枯れずに残る場合がありますので、その際は枯れた部分まで刈り払い、翌春に残った茎を除去します。
手作業で行う場合も、枯れていない茎を無理やり株元から折り取ると株を傷める可能性がありますので、折り取りやすい位置で除去し、残茎は翌春に除去します。
また、除去した茎は病害虫の越冬場所となることがあるため、圃場内に放置せず、必ず圃場外で処分します。

(3)除草
秋の除草が翌春の雑草の発生程度に大きく影響します。圃場周囲も含めて除草を行います。

4 病害虫防除
今後も引き続き注意が必要な病害虫は、病気では花腐菌核病、害虫ではアブラムシ類となりますので、継続して防除を行います。アブラムシ類は、気温の低下に伴い花から越冬芽周辺に移動してきますので、薬剤散布は株元にもしっかりと薬液がかかるようにします。
併せて、収穫終了圃場と新植圃場の防除も継続して行います。


小ぎく


1 生育概況
・ 彼岸需要期用品種の開花は、平年並み~やや遅い状況となりました。多くの地域で概ね需要期内の出荷となりましたが、一部地域で出荷ピークが需要期にやや遅れました。
・ 病害虫の発生状況について、病気は全般に少発傾向ですが、一部地域で白さび病が散見されます。害虫はハダニ類とアブラムシ類がみられます。

2 台風対策
りんどうと同様に収穫が終了するまでは事前・事後対策に留意します。

3 栽培管理
(1)かき芽苗伏せ込み
株元から発生した側芽(かき芽)を利用して伏せ込む場合は、冬至芽や株伏せ込みよりも早く作業を行います。元株から発根したかき芽を採りますが、株に病害虫がいないことを必ず確認します。とくに、本畑で白さび病またはべと病が発生した場合は、細心の注意を払います。準備するかき芽苗の本数は、定植予定株数の2~3割とします。


(2) 伏せ込み床の準備
かき芽苗で伏せ込む場合、作業が遅くなるほど活着も遅れますので、速やかに伏せ込み床を準備します。排水の悪いハウスでは、平畦ではなく10~15cm程度の高畦とします。
なお、前号でも述べたとおり、長年の伏せ込み床使用によって肥料成分が土壌中に過剰蓄積し(塩類集積)、根が障害を起こして生育不良となる事例がみられます。このような状況が確認される場合は、積極的に土壌診断を受診して処方箋に基づいた適正施肥を行います。



(3) 台刈り
この時期、収穫後の株元から伸長した茎が再び開花して、そこにアブラムシ類やアザミウマ類が多発する事例がみられます。伏せ込み作業まで期間がある場合は、過繁茂対策を兼ねて地際から20cm程度を残し着花部分を中心に台刈りします。残渣は圃場内に放置せず、必ず圃場外で処分します。

4 病害虫防除
伏せ込み株からハウス内に病害虫を持ち込まないよう、収穫終了後も伏せ込みまでは継続して防除を実施します。



 

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