◆ 大豆  子実の水分は十分に低下していても、茎水分がなかなか低下しない莢先熟の状況が見られます。子実水分・茎水分の低下を見極め、速やかに収穫を行いましょう。
◆ 小麦  除草剤をまだ散布していない圃場は、小麦の生育や雑草の発生状況に応じて土壌処理剤を選択し、必ず散布しましょう。また、圃場条件が整ってから麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避しましょう。越冬後の融雪対策のため排水路の点検を行い、整備しておきましょう。

大豆


台風による強風や大雨の影響で、倒伏し、圃場が乾くことなく滞水しているところが見られます。また、開花期の干ばつや虫害による青立ち株も多くみられています。
成熟期を迎え、今後、収穫作業に入りますが、子実水分だけが低下し、茎水分が低下しない莢先熟の状況が見られる圃場もありますので、的確な収穫期の判断が必要です。
大豆は刈遅れるほど裂莢によるロスだけでなく、紫斑粒や腐敗粒等の被害粒の発生が多くなります。茎水分や子実水分を確認のうえ、適期刈取を目指しましょう。

1 収穫前の抜き取り
青立ち株や大型雑草などを収穫前までに圃場から撤去しましょう。青立ち株や大型雑草等は汚損粒の原因となるだけでなく、コンバインのカッター等で切断されずリール周辺で豆に接触して裂莢を増加させることがあります。また、オペレーター等が刈取りに集中できず、大幅に作業効率が低下している場合もあります。
 
2 適期収穫
収穫適期に達した大豆は速やかに収穫しましょう。晴天等が続くと裂莢が急激に進むほか、子実水分が低下しすぎると乾燥調製時などに豆が割れやすくなります。また、収穫が遅れると紫斑粒やしわ粒、腐敗粒の発生も増加します。
収穫作業のポイント等は「農作物技術情報第7号畑作物」(令和元年9月25日発行)をご覧下さい。

小麦


連作圃場を中心に小麦の播種作業が9月中旬から始まりましたが、水稲あとで、今後播種を行う圃場では、播種適期を過ぎていますので、播種量を増やし、年内にできるだけ茎数を確保できるようにします。播種晩限から1週間遅れるごとに10%播種量を増やし、目標株立数を確保できるよう努めましょう。
 
1 雑草防除(重要!)
小麦4葉期まで散布可能な土壌処理剤もあります。播種後に土壌処理剤を散布していない圃場では、除草剤の登録内容を確認し、小麦の生育や雑草の発生状況に応じて土壌処理剤を必ず散布しましょう。どうしても土壌処理剤が散布できなかった場合には、越冬後、雑草が小さいうちに茎葉処理剤を散布すると効果的です。

2 麦踏み
表1にあるように、麦踏みは茎数の増加や倒伏防止などに大きな効果があります。積雪が少なく土壌の凍結が強い地帯や土壌が軽い火山灰土などでは特に有効です。積極的に麦踏みを行いましょう。
ただし、圃場が乾いていることが実施の前提条件となるので、排水不良の圃場や土壌水分が高い場合、あるいは砕土率が極端に低い場合は実施を避けます。

※麦踏みの実施方法・実施時期
・鎮圧ローラーやタイヤなどを用います。
・実施時期は、小麦4葉期~雪解け後の茎立ち前まで。
・回数は、越冬前・越冬後それぞれ1回以上を目標にします。暖冬年や播種が早い場合は回数を増やします。



3 雪腐病の防除
県北部や高標高地帯など、根雪期間が長い地域では防除を行いましょう。この場合、例年発生している雪腐病の種類に応じて薬剤を選定します。
ここでは県内で発生の多い雪腐褐色小粒菌核病と、紅色雪腐病について防除薬剤と防除時期について紹介します。(※令和元年10月25日農薬登録確認済み)





雪腐病は連作圃場ほど発生が多い傾向が見られます。このため、耕種的防除として、常発地では輪作を取り入れる、融雪期には消雪を早め排水をはかる、融雪後の追肥を行う、などの対策を行いましょう。
 
4 排水路の点検
明渠や排水路の点検整備を行って、滞水による湿害等を防ぎましょう。



 

印刷はこちらから→hatasaku08(PDF261KB)