◆雪が少なく暖かいため、小麦の生育量は大きくなっています。
◆圃場が乾かず、追肥作業が難しくなっていますが、融雪期追肥は茎立ち前までに行い、除草剤の散布は適期を逃さず早めに行いましょう。
◆麦踏みは茎立ち前までに、圃場が乾いていることを確認して行いましょう。

小麦


1 生育状況
雪が少なく、気温が高い状態が続いています。昨年秋の播種作業が適期に行われた圃場では生育が順調で、小麦の生育量は十分に確保されています。しかし、下葉や上位葉の先端部分が黄化している圃場や、白鳥・鹿による食害を受けている圃場が散見されます。また、排水対策が十分ではない圃場では、雨や雪解け水が溜まり、ぬかるんでいるところも見られます。圃場内の明渠や排水溝を補修し、圃場内の滞水が速やかに排水できるよう努めましょう。
圃場が乾かず、追肥作業が難しくなっていますが、融雪期追肥は茎立ち前までに行い、除草剤の散布は適期を逃さず早めに行いましょう。

2 排水対策
できるだけ早く圃場を乾かすために、排水溝の崩れやゴミの詰まりを点検し、確実に排水できるよう補修します。
例年、隣接する水田からの流入水の影響で、生育の悪い圃場が散見されます。畦畔を補修するとともに、茎立ち前を目安に、必要に応じて圃場内排水溝を設置します。



3 麦踏み
生育が旺盛な場合は、鎮圧ローラーやタイヤなどを用いて麦踏みを行います。生育を揃え、耐倒伏性を高める効果もあります。麦踏みは、消雪後から茎立ち前にかけて、圃場が乾いているときに実施します。ただし、麦の生育が劣る場合や土壌水分が高い場合は避けます。

茎立ち期茎が起立し始める時期。ほぼ、節間伸長の始期にあたる。主稈長が2cmになった時期。

4 融雪期追肥
融雪期追肥は、生育量を確認し、下記の表を参考に茎立ち前までに行います。縞萎縮病が見られる場合や白鳥による食害を受けた場合にも、融雪期追肥が有効です。



5 除草
圃場をよく観察し、雑草が生えそろって小さいうちに茎葉処理除草剤を散布します。
特に連作圃場では、雑草害が大きくなります。雑草の種類、発生状況をあらかじめ把握しておくと、効率良く防除することができます。

6 ムギ類萎縮病、コムギ縞萎縮病について
どちらの病気も土壌伝染性のウイルスが原因です。名前のとおり株が萎縮し、黄緑色のかすり状の斑点・モザイク症状を示します。特にナンブコムギでは多発圃場が年々増加しており、今年も被害が大きくなることが予想されます。萎縮病の症状が見られた場合は、追肥で被害を軽減します。



 

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