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現在、東北地方には「低温と大雪に関する早期天候情報」が発表されています。
岩手県では、12月30日頃から1月5日頃までは気温がかなり低く、内陸では、日本海側と同様に、この時期としては、降雪量がかなり多くなる可能性があります。
今後の気象情報に注意し、大雪に備え事前対策を行い、被害の軽減をはかりましょう。
また、除雪は無理のない作業を心がけ、事故防止に努めてください。

農業施設


除雪作業は事故防止に努めましょう!

1 事前対策

(1)ビニールハウス等被覆資材の破損部を補修して風の吹込みによる破損を避けましょう。

(2)ハウス内に中柱や筋かい等を使ってハウスの補強を行いましょう。

2 降雪中の対策

(1)現在積もっているハウス側面の雪を遅れることなく除雪しましょう。
ハウスの雪下ろしを行なう場合は、あらかじめハウスの周辺、特に両サイドの雪を取り除いて上部に溜まった雪を下ろし、再度ハウス側面の雪を除雪します。

(2)ハウス内の温度を高め、積雪の自然落下を促進してください。

ア 暖房機が設置されている場合は運転して室内温を上げる。

イ 暖房機がない場合、緊急に暖房(コンロ、石油ストーブ等)を入れて融雪を促す。

ウ ハウス内でカーテンを使用している場合はカーテンを開いて、屋根面からの放熱量を増して融雪を促す。

(3)除雪作業が追いつかない場合の緊急対策

ア 積雪による重みや、側面からの圧力によるハウス骨材の損傷を防止するため、ビニールを破り、雪をハウスの内部にも入れる。

イ ハウスの倒壊が予測される場合には、ハウスへの立ち入りを極力避け事故を防ぎましょう。

3 大雪被害に伴う復旧作業


(1)現在ハウス上部に積もっている雪をおろす際は、あらかじめハウスの周囲、特に両サイドの雪を取り除いてから行います。

(2)ハウスの倒壊が予測される場合には、ハウス内への立ち入りを極力避け事故を防ぎましょう。

(3)倒壊したハウスは、一般に修復が困難でハウス内の作物は放棄せざるを得ない場合が多いことから、十分な除雪や融雪を待って無理のない復旧作業に努めましょう。

果樹


雪害による被害軽減に努めましょう!

1 事前対策


(1)苗木は、支柱を立て結束をしっかり行う。普通樹の成木は、大枝に予め支柱を立てておく。

(2)雪害を受けそうな枝は根雪前に荒剪定を行い、傷口に保護剤を塗布しておく。

(3)雪に埋った枝は掘り出すか、スコップ等で幹周辺の雪を排除し積雪沈降による枝折れを防ぐ。

(4)大雪の際は、雪が新しく、軽いうちに木の上の雪おろしを行う。

2 事後対策


(1)裂けた大枝の裂開部は、ボルト、カスガイで早めに接合し、支柱で補強する。

(2)傷口から、腐らん病の発生が予想されるので、保護剤を塗布する。

(3)癒着部は、再び裂け易いので枝の状態をみて、新しい枝の養成をはかる。

畜舎


施設倒壊防止に努めましょう!

1 畜舎等から異音等がないか巡視を強化しましょう。
聞こえた場合は直ちに避難してください。

2 積雪により倒壊する恐れのある建物は可能な限り事前に補強しておくとともに、降雪時は速やかに除雪と雪おろしを行いましょう。
屋根の雪おろしは複数人で行うなど安全性に十分配慮しましょう。
特に建物内に家畜が居ない場合(建設中、飼料庫、機械庫など)、内部からの家畜の放射熱がないため、屋根の滑雪が起こりにくくなります。
また、積雪後、しばらく経ってから倒壊する二次被害もみられるので注意して下さい。

3 大雪被害による停電を想定して、搾乳等作業に支障が生じないように、復旧までの対処を確認しておきましょう。
電力会社や発電機の借用可能な会社と連絡先の確認を行い、近所や団体等と情報共有しておきましょう。

4 可能ならば貯水タンク等を利用して必要な水を確保しましょう。

搾乳牛


乳房炎の発症に注意しましょう!

停電等により、搾乳が出来なかった時間が16 時間を超えると乳房炎のリスクが高まります(表)。
搾乳再開後は早期発見に努めるとともに、発症している場合は、下記の対策を速やかに実施し、被害軽減に努めましょう。

表 搾乳中止時間の乳量、乳成分への影響

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