農作物技術情報 第6号の要約


平成30年 8月30日発行


岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部



水稲


生育状況:刈取り始めの目安となる日平均積算気温が950℃に達する日は、北上川流域の平野部は平年並~やや早く、北部や東部では平年並~やや遅い、と予想される。刈取適期は、水稲を良く観察して判定すること。

〇コンバインや乾燥調製施設の点検、整備を早めに行うこと。
〇刈取り適期の判定は、黄化籾割合で80~90%を目安に、適期に収穫すること。不稔発生割合などで異なるので、稲穂をよく見て判定すること。
〇籾の乾燥は二段乾燥を心がけ、玄米水分15%以下に仕上げること。
〇次年度、品種の切り替えを予定している場合は、今秋からの異品種混入(コンタミ)対策を徹底すること。

畑作物


生育状況:大豆の生育は平年並~やや早い。生育は旺盛で子実肥大も順調である。

技術対策
大豆:マメシンクイガと紫斑病の防除適期を迎えているので、莢に薬剤がよく付着するように散布を行う。
小麦:越冬前に十分な生育量が確保できるよう、排水対策を早めに実施し、適期播種を行う。圃場条件が整わない場合は、播種適期を逃しても無理をせず、播種量を増やして対応する。

野菜


生育状況:果菜類の生育は成り疲れ等により草勢の低下や果実品質の低下が見られる。雨よけほうれんそうでは高温の影響で生育遅延と葉先枯れの発生が見られる。キャベツやレタス、ねぎの生育は概ね順調。病害虫ではアザミウマ類やタバコガ類、アブラムシ類等の発生が見られる。

技術対策
施設果菜類:気象条件に応じたハウスの適切な温度・潅水管理で草勢維持をはかり、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防やタバコガ類等の防除を徹底する。
露地きゅうり:摘葉と病害虫防除を徹底し、生育に応じた追肥や葉面散布を行い草勢維持に努める。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。萎れが見られる場合は原因究明をしっかり行う。
雨よけほうれんそう:天候急変に対するハウス内の温度・湿度や圃場水分管理を適切に行う。べと病やアザミウマ類等病害虫の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行う。腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き


生育状況:りんどうの晩生種は平年並~やや前進。小ぎくの9月咲品種はほぼ平年並。病害虫については、りんどうで葉枯病、黒斑病、ハダニ類、小ぎくでアブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類、オオタバコガがそれぞれ増加傾向。

技術対策
りんどう:花腐菌核病などの病害虫防除を適期に行う。
小ぎく:収穫後管理を徹底し、健全な伏せ込み苗・株を確保する。
共通:強風に備えネットと支柱を点検、補強する。随時適正位置までネット上げする。

果樹


生育状況:りんごの果実生育は、県平均で平年比101~104%前後と概ね順調に肥大。早生品種の果実品質は平年並からやや早め。ぶどうは、糖度が平年よりかなり高く、収穫期は早まる見込み。

技術対策
りんご:早生品種の収穫時期となるので、硬度を重視した適期収穫に努める。病害虫が多発傾向なので、予察の徹底と適期防除を実施する。
ぶどう:食味を重視し、品種毎の適期収穫を励行する。

畜産


牧草:3番草の生育は平年並。オーチャードグラスは秋の最終刈り取り後に施肥を行う。
飼料用トウモロコシ:生育は平年並。収穫が始まる前に収穫機械やサイロの点検、資材の準備をする。サイレージの調製は十分な踏圧と速やかな密封がポイント。
暑熱対策(牛):残暑による影響を緩和する対策を継続。暑さの後遺症による繁殖成績の低下の緩和に努める。

 

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