① 平成29、30年において、一関地域でイネドロオイムシが広く発生した要因は以下のとおりである。
(1)地域の個体密度が高かった
(2)6月が低温で経過したことによりイネドロオイムシの産卵加害期間が長引いた
② イネドロオイムシの発生が広くみられた地域では、地域内の個体密度を下げるため、次年度は本虫に卓効を示すジアミド系殺虫剤を含む箱施用剤を用いて地域一斉防除する。


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一関地方におけるイネドロオイムシの広域発生の要因と対策

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1 背景
 水稲初期害虫の育苗箱施用殺虫剤による防除は、県内において実施率76%(平成30年度市町村防除実績)と広域で行われており、近年のイネドロオイムシの発生は少なく推移している。
 しかし、平成29、30年において、一関地域でイネドロオイムシが広域で発生し、県南部における加害盛期(6月中旬)を過ぎた7月上旬調査において食害程度が高い圃場が広くみられたため、その要因を明らかにした。

2 イネドロオイムシの発生状況及び要因
(1)イネドロオイムシの発生圃場率は、県全体では低く推移しているが、一関地域は他地域と比べ、広く発生がみられている(図1)。
(2)本地域では、平成28年にはイネドロオイムシの発生程度は低いものの広域で確認されていたことから、本虫は広く発生していたと考えられる(図1)。
(3)平成29、30年は、産卵盛期(推定)後の6月が平年より低温で経過し、イネドロオイムシの産卵加害期間が長引いたため、食害程度が高くなった(図2)。

3 当面の防除対策
(1)平成30年において、一関地域で育苗箱施用剤としてジアミド系殺虫剤を使用した圃場では、本虫による食害はみられず、ジアミド系殺虫剤は本虫に対して極めて効果が高いと考えられる(図3)。
(2)イネドロオイムシの発生が広くみられた地域では、地域内の個体密度を下げるため、次年度は本虫に卓効を示すジアミド系殺虫剤を含む箱施用剤で地域一斉防除する。
(3)育苗箱施用剤は規定量を施用すること。