病害虫防除技術情報?26-1

平成26年におけるリンドウ黒斑病の発生特徴と診断のポイント
1 背景
近年、県内でリンドウ黒斑病の発生が問題となっているが、その中には生理的要因等によると見られる類似症状が含まれ、両者の区別が困難なことが診断・防除の障害となっている。そのため、診断する際のポイントを整理するとともに、本年の発生特徴をまとめた。

2 黒斑病の病徴
はじめ直径5mm程度の病斑が現れ、その後、輪紋状に拡大する。診断には直径1cm程度のものが適する。病勢ステージ別の特徴は以下のとおり。
?発病初期(写真1a〜c):病斑は直径5mm程度で、内部が淡褐色、外部が褐色の小斑点である。
?発病中期(写真1d〜f):直径1cm程度で、明瞭な輪紋を形成する。病斑は葉脈に区切られることがある(写真1d)ほか、葉の生育時に葉縁部に形成された病斑では葉がよれることがある(写真1f)。
?発病後期(写真1g・h):輪紋がくすみ、降雨等により病斑中心部に穴が生じることがある(写真1h)。


3 平成26年の発生特徴
?発生時期:本年は、気温が高く経過した6月頃から一関市の一部の圃場で初発生が見られ、八幡平市でも6月下旬から発生が見られた。7月以降県内で広く発生し、一部では出荷不能となる場合もあった。
?発生品種:発生は品種間差、圃場間差が大きく、発生時期や程度に差が見られるものの、主に「ジョバンニ」で発生し、被害が大きい圃場も散見された。


4 黒斑病の診断フロー
?圃場全体を観察する
・罹病葉が特定の株に局在しておらず、圃場内に広く発生している。
?罹病株を観察する
・中位葉〜上位葉に症状が見られる。
・葉先ではない葉身部に病斑が見られる。
?直径1cm程度の病斑を観察する
・内部は淡褐色、外部が褐色の輪紋状である。
・病斑には黒褐色の胞子塊が見える。

5 防除対策
(1)発病適温は20〜25℃で、8月から9月にかけて発生が増加するが、気温が高い場合は早期から発生するので、「ジョバンニ」など発病しやすい品種を観察し、発生が見られた場合は本病に効果のある薬剤を散布する。
(2)発病葉、被害残渣は伝染源となるので、圃場外に持ち出し、焼却するなど適切に処分する。
(3)株仕立てを行い、通風を良くする。
詳細は以下のPDFファイルでご確認ください。
平成26年度におけるリンドウ黒斑病の発生特徴と診断のポイント


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