農作物技術情報 第7号の要約


令和2年 9月24日発行


岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部



水稲


技術対策
籾の黄化状況により刈取適期を判定し、刈取り作業を進める。
倒伏した圃場では、作業速度を遅くし、刈分けにより品質確保に努める。
日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。

畑作物


生育状況:大豆の登熟は順調で、子実の肥大も良好である。葉色が濃い圃場が多く、蛾の幼虫による葉の食害が目立つ。倒伏や大型雑草が見られる圃場が散見される。
技術対策
大豆:雑草や青立ち株の抜き取り、コンバインの整備等、収穫作業に向けた準備を整える。
小麦:越冬前に十分な生育量が確保できるよう、適期播種を行う。圃場条件が整わない場合は、適期を逃しても無理な播種作業を行わず、播種量を増やして対応する。

野菜


生育状況:露地きゅうりは成り疲れや気温低下の影響と病害の発生により、収穫終了となる圃場が増えている。トマトは摘芯が終了し順調な生育だが、裂果が発生し始めている。ピーマンも概ね順調だが、高温による日焼け果の発生など、障害果が見られる。雨よけほうれんそうは高温による生育停滞が見られた。ねぎは順調に出荷されているが、病害虫の発生が多い。キャベツは7月に定植できない時期があり一時数量が減ったが回復傾向。レタスは概ね順調に生育している。
技術対策
台風対策:排水対策や施設の保守点検など、対策を徹底する。
露地きゅうり:病葉や古葉などの摘葉を中心とした草勢維持のための管理とする。栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒を行うほか、キュウリホモプシス根腐病の残さ診断を積極的に行う。
施設果菜類:気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。
雨よけほうれんそう:年内収穫用にもう1作播種し、温度管理に加え、病害虫防除を徹底する。寒締め栽培では、品種の特性に合わせ適期に播種し、温度管理と病害虫防除を徹底する。
露地葉菜類:ねぎは計画的な土寄せと適期防除を行う。キャベツ、レタスは適期収穫に努め、使い終わったマルチや病害で収穫しなかった株は適切に処理する。促成アスパラガスは5℃以下の低温遭遇時間を参考にしながら適期に掘り上げを行う。

花き


生育状況:りんどうの彼岸需要期用品種は平年並~やや早い開花。同じく小ぎくはやや早い開花。病害虫については、りんどうで葉枯病、小ぎくでハダニ類が全域で増加傾向。
技術対策
りんどう:今後も花腐菌核病やアブラムシ類等の病害虫防除を徹底する。
小ぎく:収穫後管理を徹底し、健全な伏せ込み苗・株を確保する。

果樹


生育状況:りんごの果実生育(横径)は、県平均で平年・前年並みと概ね順調。中生種の「ジョナゴールド」の熟度の進みは平年並み。
技術対策
りんご:中生品種の収穫時期となるので、硬度を重視した適期収穫とすぐりもぎを徹底する。10月は台風シーズンなので、気象情報に注意し、事前対策の徹底を図る。

畜産


生育状況:3番牧草の生育は平年並。飼料用とうもろこしの収穫が最盛期であり、収量は不良~平年並と予想される。
技術対策
飼料用とうもろこし:収穫が始まっている。刈り遅れないよう、収穫を速やかに進める。
牧草:刈り取り危険帯の時期が近づいている。この時期は収穫や施肥を避ける。
獣害対策用電気牧柵:次年度設置を考えて撤収方法を工夫する。
家畜(牛):秋に増える牛の疾病に注意する。

 

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