◆ 小麦  生育は順調で、越冬前の生育量は十分に確保されています。雪腐病の発生量は「やや多」と予想されていますので、雪腐病の常発地帯では、雪腐病防除を根雪前に行いましょう。越冬後の融雪対策のため排水路の点検を行い、整備しておきましょう。

小麦


1 生育状況
好天に恵まれ、生育は旺盛で、分げつも順調に発生しています。うね間が見えなくなっているところや、草丈が長く、葉先や株全体の黄化が見られるところもあります。越冬前の生育量を十分に確保している圃場が多いのですが、今後、雪腐病の発生や白鳥による食害等が心配されます。
越冬前の生育量は小麦の収量に大きく影響します。現在の順調な生育を維持しつつ、越冬後には速やかに追肥作業や踏圧作業が適期に実施できるよう、排水対策を万全にしておきましょう。

2 雪腐病の防除
農作物病害虫発生予察情報第7号(平成30年11月14日発行)によると、雪腐病の予報は「やや多」となっています。発生ほ場を中心に雪腐病の種類に応じた防除を行いましょう。
県北部や高標高地帯など、根雪期間が長い地域では雪腐病防除を行いましょう。雪腐病の防除時期は根雪前が最も有効とされていますが、根雪になる時期は年によって変動が大きいので、散布時期を逃さないよう注意が必要です。薬剤等の情報は農作物技術情報第8号に掲載しておりますのでご覧下さい。



3 排水路の点検
越冬後の融雪水の滞水による湿害等を防ぐため、根雪前に明渠や排水路の点検・整備を行いましょう。土塊等で塞がっている場合は撤去して、スムーズに排水が行われるようにします。
越冬後の圃場排水を促進することは、融雪期の追肥作業等が適期に実施できることにもつながります。

※冬期間は暗渠の水閘を閉じておきましょう。水をいっぱいに貯めてから3月に水閘を開き、一気に水を流すことで、堆積した水垢や土砂を押し出すことができます。

4 積雪期間中の注意
小麦は、積雪期間中、特に行う作業はありませんが、積雪状況などを定期的に確認して各種被害(雪害・凍害による枯死・生育不良、凍上害、野鼠害、鳥害など)が生じていないか確認しましょう。また、雪解けが近づいたら、越冬後の作業時期・内容を早いうちから計画します。なお、積雪している圃場は滑りやすい上に、水路等の確認が難しく危険です。事故防止のため、必要時以外は立ち入らないようにしましょう。



 

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