陸前高田市の農業生産法人である(株)JAおおふなとアグリサービスにおいて、トマト部門の責任者である太田弘樹さん(27歳)を紹介します。


 (株)JAおおふなとアグリサービスは、トマト・いちごの施設園芸と水稲作業の受託を営む農協出資型農業生産法人です。同社が、東日本大震災津波からの復興と、園芸品目のブランドづくりを目指して、大規模園芸施設による高糖度トマトの生産を開始することとなり、太田さんは部門責任者を任せられることになりました。

 同社が生産している高糖度トマトは、特殊なフィルムを用いた「アイメック農法」によるものです。この農法は、高糖度果実の生産が可能となる一方、養液や草勢のコントロールが難しいことが特徴です。太田さんは、何もかもが初めてのなか、手探りでこの栽培技術を確立してきました。


 近年は、気温や湿度等の環境モニタリングや定期的な生育調査に基づいた栽培管理が思い通りにできるようになりました。炭酸ガスの施用技術や養液管理技術も向上し、前年より収穫量が飛躍的に増え、食味も向上しました。


 太田さんには、同社が生産するトマトの食味に強いこだわりがあります。もともと、太田さんは、「青臭い」トマトが苦手でした。一方、同社が生産するトマトは「適度な甘みと、フルーティーな酸味があり、まったく青臭さを感じさせない」ことが特徴です。太田さんによると、「少しの塩気があればドレッシングがなくても、美味しく食べることができる」そうです。この食味が、消費者にも受け入れられ始め、地元の直売では、飛ぶように売れ、リピーターが増えています。太田さんからは「1kg単位で買っても、1~2日で食べきって、また買いたいという人もいます」とのこと。


 これからのシーズンは、日が長くなりトマトの生産量が増えてくる時期です。太田さんからは、「一般的なフルーツトマトと比べても、味で負けない自信があります。皆さんには、その美味しさを体験してほしい」と熱く、語ってもらいました。皆さんも、陸前高田市の美味しいフルーツトマトを食べてみましょう。






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(文:大船渡農業改良普及センター)