西和賀町で新規就農して5年目となる赤坂拓郎さん(37歳)を紹介します。紫波町出身の赤坂さんは平成23年に地域おこし協力隊として西和賀町に移住されました。

地元山菜栽培農家で新規就農に向けた研修を受ける中、定住を考える上で何よりも一次産業が大事だと痛感し、それを地域産業の原点である農業に見出しました。雪深い冬は大型特殊車両を運転し、西和賀管内の県道国道の除雪業務をする西和賀型の「半農半X」を実現すべく作目を検討してきました。

わらびは当初10a作付けしましたが、雑草に草勢が劣ったため、翌年はポット苗からの定植を実施しました。今後は行者にんにくの栽培にも着手する予定です。

きゅうりでは町内の栽培農家での研修を経て栽培開始。作業効率と風通しを良くするために通路の幅を広げるなど工夫。また、草勢が低下する9月以降に向けて光合成を促進させるアミノ酸配合資材を葉面散布することで収穫の長期化、収量向上を図っています。現在は予冷庫の導入と、面積の拡大(10a)により、先輩農業者とともに西和賀野菜部会をけん引しています。

また、露地いちごでは令和元年に収量伸長率が部会トップとなり最優秀賞を受賞されました。これらの実績が評価され、同年に西和賀青年農業賞を受賞されました。

今後は、きゅうりの収穫がピークとなる8月の労力を軽減するため定植時期の分散や肥培管理で収穫時期を調整することとしています。また、秋季の所得確保として秋採りブロッコリーの導入を検討しています。

農地も機械も技術も経験も資金も無いところから就農へチャレンジし、地域住民はもとより、農協や役場など関係機関とも密接なつながりを築き上げ、地域にとってなくてはならない存在となった赤坂さんの今後の活躍が大いに期待されます。





(文:中部農業改良普及センター西和賀普及サブセンター)

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