農作物技術情報 第4号の要約


令和2年 6月25日発行


岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部



水稲


生育状況:6月24日時点の茎数は平年比114%、葉色(SPAD)値もやや高く(平年+2.3)、多くのほ場で中干しの適期を迎えている。葉齢並みとなっている(平年+0.1)。
低温対策:今後の予報に留意し、冷害危険期に向けて深水管理等の対策を実施できるよう準備する。
技術対策
目標茎数(20~30本/株程度)を確保した圃場では、速やかに中干しを行う。
圃場をよく観察して、葉いもち発生に注意。発生を確認したら、直ちに茎葉散布を実施する。また、紋枯病がやや多い見込みであり、前年多発ほ場は予防粒剤を散布。斑点米カメムシもやや多い見込みであり、増殖源対策(畦畔草刈り、本田内雑草の防除等)を徹底する。

畑作物


生育状況:小麦の成熟期は平年~やや早い。収穫作業は6月下旬から始まっている。大豆の播種作業は平年並となった。大豆の出芽状況は良好で、初期生育は順調である。
技術対策
小麦:子実水分をこまめに確認し、収穫が可能な場合は、速やかに刈取りを実施する。
大豆:圃場内に滞水しないよう、排水対策を確認する。中耕は土壌処理剤の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから実施する。培土は高さを揃えて株元まで土を寄せる。

野菜


生育状況:施設野菜は概ね良好な生育だが、ピーマン等では尻腐果の発生も見られた。露地果菜類、葉菜類とも乾燥による生育遅れが見られたが、降雨により回復し、概ね良好な生育となっている。雨よけほうれんそうも生育良好。
技術対策
全般:圃場の排水対策を再確認するとともに、降雨後は殺菌剤の予防散布を行う。
施設果菜類:適切な潅水、追肥と着果調整により生育のバランスを保ち、こまめな換気によりハウス内の温度・湿度管理を適切に行う。灰色かび病やアザミウマ等の防除対策を徹底する。
露地果菜類:きゅうりは収穫量に応じた追肥により草勢を維持し、斑点性病害を主体とした予防対策を徹底する。ピーマンの整枝は側枝をほぼ放任とし、灰色かび病の防除を徹底する。
雨よけほうれんそう:天候急変に対するハウス内の温度や圃場水分管理を適切に行う。べと病やコナダニ類、アブラムシ類等病害虫の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行う。腐敗性病害等の対策を徹底する。ねぎでは生育に応じた追肥・土寄せを行い、べと病の防除を徹底する。

花き


生育状況:りんどうの生育は平年並みからやや前進、小ぎくの生育は概ね平年並み。病害虫について、りんどうでは全域でハダニ類、リンドウホソハマキ、葉枯病が少発。小ぎくでは一部地域でアブラムシ類、ハモグリバエ類、キクヒメタマバエ、キクスイカミキリが散見。
技術対策
りんどう:褐斑病、リンドウホソハマキ、ハダニ類等の病害虫防除を徹底する。
小ぎく:白さび病等の病害虫防除を徹底する。伏せ込み用親株の選抜は収穫前に行う。
共通:大雨に備え、排水対策を徹底する。

果樹


生育状況:りんごの結実は概ね平年並の着果量を確保し、果実生育は平年比105%前後と順調。ぶどうの開花は平年より5日早まり、新梢生育も概ね順調。
技術対策
りんご:4月の低温によるサビ果や降雹による傷果が見られるため、仕上げ摘果は慎重に果実を見定めて行い、また隔年結果防止のため早期適正着果に努める。
ぶどう:結実を確認のうえ、状況に応じた適切な摘房、摘粒を進める。

畜産


生育状況: 一番草の収量は平年並~不良。生育期間中の日照、降水量不足のため、収量は少なくなった地域が多い。
飼料作物: 牧草一番草刈取り後は確実に追肥を行う。二番草も適期に刈取り、刈取高さが低くなりすぎないようにする。飼料用とうもろこしのクマ食害対策の準備を始める。虫害の早期発見、防除に努める。
暑熱対策:嗜好性の良い粗飼料、夜間の粗飼料給与、牛舎環境の再確認など、暑熱の影響緩和に努める。

 

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