農作物技術情報 第8号の要約


令和元年10月31日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部



水稲


今年の栽培管理を振り返り、必要な技術対策を確実に実施できていたか、コスト面の無駄はなかったか等について、分析や検討を行う。

畑作物


生育状況:大豆は、莢先熟の状況が見られる。小麦の出芽、初期生育は良好である。

技術対策
大豆:莢先熟が生じている圃場では子実水分・茎水分の低下を見極め、速やかに収穫を行う。
小麦:除草剤を散布していない圃場は、小麦の生育や雑草の発生状況に応じて土壌処理剤を選択し、必ず散布する。圃場が乾いたら麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。

野菜


生育状況:果菜類の収穫は終盤となり、出荷量は少なくなっている。ねぎは台風19号の影響で倒伏等の被害があった。ほうれんそうの生育は概ね順調。

技術対策
跡地整理と施肥管理:栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。土壌改良目標値を満たした圃場では、補給型施肥基準を適用するとともに、養分の過剰が明らかな場合は、減肥基準に基づく適正な施肥管理に努める。
施設野菜:冬期間にかけて温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を実施する。
寒締めほうれんそう:ハウスを開閉して生育を調節し、葉柄のbrix糖度8%以上を確認して出荷する。
促成アスパラガス:低温遭遇時間を考慮して適期に掘り取り、収量を確保する。

花き


生育状況:りんどう、小ぎくとも間もなく出荷終了。

技術対策
りんどう:残茎処理などの秋じまい管理を遅れないよう行う。
小ぎく:計画的な伏せ込み作業により、健全な親株を確保する。

果樹


生育状況:りんご「ふじ」の果実生育(横径)は、平年並からやや大きめ。果実品質は、硬度・デンプン指数は平年並、糖度は平年よりやや高く、蜜入りは平年よりやや少なめ。

技術対策
りんご:「ふじ」の成熟は、総合的に見てほほ平年並だが、蜜入りを待ち過ぎるあまり収穫を遅らせると、貯蔵性の低下や裂果の発生、そして樹上凍結も懸念されるので、過度に蜜入りを意識せず、適期収穫に努める。

畜産


技術対策
牧草:翌年の良質粗飼料確保にむけ、秋の草地管理を適切に実施することが重要。
家畜(子牛管理):秋~冬の寒さは子牛の発育に大きく影響する。保温を意識し過ぎると、換気がおろそかになり、呼吸器病を蔓延させるため、日頃の管理を見直し、ポイントを押さえた寒さ対策を実施する。

 

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