奥州市胆沢で施設栽培ピーマンの経営を行っている佐藤彰紀さん(36歳)を紹介します。

彰紀さんは、水稲とピーマン、菌床しいたけの複合経営を行う専業農家で育ちましたが、大学では工学部を専攻し、卒業後は民間企業に就職していました。その後、農家の長男として父(啓悦さん)の後を継ぐならば「早いうちに仕事を覚えた方がいい」と就農を決心したそうです。

就農に先立ち、岩手ふるさと農協の農業マイスター(臨時職員)として、管内の農業法人でピーマンの栽培技術や農業経営を1年間かけてじっくりと学んだ彰紀さんは、同農協が産地パワーアップ事業を活用して整備した、約1haのビニールハウス群(計32棟)からなる“ピーマン団地”にて、平成30年の春から経営を開始しました。ピーマン団地には、彰紀さんの他に3名の若手生産者がおり、それぞれビニールハウス8棟(約26a)ずつの独立した経営を行いながら、隣接する圃場でお互いに切磋琢磨し合い、着実に栽培技術を向上させています。

さらに、管内のピーマン生産者のうち、20~30代の若手生産者で構成されたグループ“Growth”に所属することで、同世代の仲間と密に情報交換しつつ、先進地視察や各種研修会に積極的に参加するなど、日々研鑽に努めています。なお、“Growth”には現在、胆江管内4地域から18人が加入しており、今年で結成5年目となります。メンバーの皆さんは、先輩達が築き上げてきたピーマン産地をこれからも守っていきたい、という強い思いを持ち、ゆくゆくは産地を支える中核的な担い手となるべく、グループでの合計出荷量400t(産地全体の25%程度)の達成を目指して邁進しています。

就農3年目となる彰紀さんは、刻々と変化する気象条件やピーマンの生育状況への対応に苦心しつつ、「真剣さの中にも遊び心を持て」と、根を詰めすぎずに農業を続ける秘訣を説いた父の教えを胸に、今日も“酷暑”のビニールハウスにて、ピーマンの収穫作業に汗を流しています(きらっ)。

収穫作業がピークを迎えたピーマンハウスにて


合計32棟のビニールハウスが立ち並ぶ”ピーマン団地”の様子


(奥州農業改良普及センター 産地育成課 松橋伊織)


※PDFファイルはこちらから→【頑張る農業ダンシ】佐藤彰紀氏