胆江地域の飼料用トウモロコシ圃場では、毎年クマによる食害が大きな課題となっています。これまで電気牧柵設置等による対策を講じてきましたが、収穫時期が近付くと作物の草丈が3mを超えるため、被害発生や対策の効果を確認することが困難でした。

そこで、当普及センターでは、UAV(ドローン)空撮とAI(人工知能)画像処理を組合わせた被害の把握と具体的数値化を図っています。今年度は、例年被害が特に甚大な2戸をモデル農家に選定し、電気牧柵設置方法の改善や漏電監
視機の設置実証と共にこれらの効果を「空」から調査しました。

その結果、クマの侵入経路の推定や被害面積の具体的数値化が可能となり、また、食害面積が大幅に減少した等の対策の効果が確認できました。農家からは「被害の全容や獣害対策の効果を初めて確認できた」とUAVの利便性が地域に広まり、中には自身で購入された農家もいました。

当普及センターでは、今後も農業ICTを活用しながら獣害対策支援を続けていきます。

▲R1年度UAV空撮画像                  ▲R2年度UAV空撮画像

▲R1年度AI画像処理後(赤:食害部)              ▲R2年度AI画像処理後(赤:食害部)
 被害割合 43.7%                       被害割合 6.0%

文:奥州農業改良普及センター