野田村で菌床しいたけを栽培している中野琢磨さん(46歳)を紹介します。

琢磨さんは大学卒業後、東京でIT関係の仕事に就いていましたが、その頃から野田村へのUターンを考えていたそうです。そんな時に、東日本大震災津波が発生。それをきっかけに「今帰らなくて、いつ帰る!」と一念発起し、3年間の準備の後、平成26年にUターンしました。その後、農協で臨時職員として働き始めた琢磨さんは、菌床しいたけに出会い、仕事の中で触れるうちに、次第にその面白さに惹かれていきました。そして、平成29年、菌床しいたけ農家として就農することを決心しました。

就農にあたって、当地域のJA新いわて久慈地域菌床しいたけ部会長である大矢内利男氏の下、約1年間、栽培技術や発生管理の研修を行いました。技術や知識の習得に励むうちに、菌床しいたけ栽培に対する熱意も受け継ぎ、平成30年に就農しました。

令和2年2月現在、琢磨さんの菌床しいたけハウスは3棟で、菌床約18,000玉分の規模です。毎日、温度や湿度をスマートフォンで記録し、そのデータを基に綿密な管理を行っており、就農して間もないにも関わらず、ベテラン生産者並みの量を収穫しています。

琢磨さんはしいたけ一筋。「1回当たりの発生量や発生時期を自在にコントロールできるところが面白い。いずれ、完璧にコントロールしてみせる!」と意欲を燃やしています。

今後の抱負についてお聞きしたところ「野田村の冬は雪が少なく、夏はやませで暑くなりすぎない。菌床しいたけ栽培に適した土地だが、生産者は少ない。ここで自分が菌床しいたけを成功させ、野田村で生産者が増えるきっかけになりたい。」と地域全体に目を向けた夢を語ってくれました。琢磨さんの今後の活躍から目が離せません!


野田村 中野琢磨さん



菌床の管理の様子


※印刷はこちらから→PDF版

(文:久慈農業改良普及センター 鍬形 幸平)