◆ 小麦  小麦の刈取りが県中南部を中心に今週末から始まります。子実水分を確認し、雨を避けて適期刈取りに努めましょう。また、倒伏した圃場や赤かび病が発生しているなど、品質に問題があるものは刈分けし、良質な小麦に混入させないようにします。収穫・調製時に圃場の土が収穫物に付着しないよう注意しましょう。
 
◆ 大豆  概ね適期内に播種作業が終了しました。降雨による滞水が生じてないように、排水溝等を確認しましょう。中耕は、土壌処理剤の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから行います。培土は、倒伏防止や、根系への酸素供給などに効果があります。培土は、株元までしっかり土を寄せて、収穫時に土を噛み込まないよう、高さが一定になるように行いましょう。

小麦


1 収穫作業前の事前準備
(1)小麦の成熟期は平年並となる見込みです。今週末から県中南部を中心に収穫が始まります。実際に穂を手に取って、子実水分を確認し、収穫の適否を判断します。
(2)カントリーエレベータや共同乾燥施設を利用して乾燥調製を行う場合は、受け入れ時間や荷受け水分を前もって確認しておきます。
(3)品質低下を防ぐために、事前に倒伏圃場や赤かび病の発生状況を確認し、どの順番で刈取りを行うかチェックしておきます。

2 収穫作業の注意点
(1)刈取りできる子実水分
成熟期になったら、子実水分を確認し、概ね30%以下になったら速やかに刈取りを行います。なお、普通型コンバインでは35%前後から、自脱型コンバインでは30%以下から収穫が可能です。
(2)子実水分の確認
子実水分は1日で大きく変動します。晴天には1日に2~2.5%程度低下するとされていますが、風がある条件では5%以上低下することもあります。水分計でこまめにチェックします。
(3)刈分けの実施
降雨等で倒伏がひどい圃場や赤かび病等で品質に問題のありそうな場合は、刈分けし、良質な小麦への混入を避けてください。
(4)異物混入の防止
収穫・調製時は、圃場の土を収穫物に付着させないよう注意します。また、収穫時にコンバインによる土の噛み込みを防ぐため、できるだけ高刈りし、万一コンバインのヘッダ部に土を噛み込んだ場合は、作業を止めて清掃を行ってください。収穫した小麦を運搬する場合は、急な降雨や異物の混入を防ぐため、シートをかけてください。

※ 高水分小麦の収穫について
最近は自脱型コンバインの性能が向上し、水分の高い小麦を収穫できる機種も登場してきました。しかし、水分が高いと収穫時に粒がつぶれ、乾燥時に退色粒が発生しやすくなります。やむを得ず高水分での収穫を行う場合には、作業速度や回転数を抑え、ていねいに作業を行い、刈取り後はできるだけ早く(1時間以内)乾燥作業に入りましょう。

3 乾燥について
収穫された麦をそのまま長時間放置すると、変質し、異臭麦や熱損傷が発生します。刈取り後はできるだけ早く乾燥機へ搬入します。また、乾燥機の能力にあわせて収穫作業をすすめ、速やかに乾燥を行います。
(1)送風温度
送風温度は子実水分が高いほど低く設定します。子実水分35~30%では送風温度40℃以下、子実水分30%以下では送風温度50℃以下とします。穀温が40℃を超えないように適宜様子を見てください。
(2)送風温度の注意点
高温で急激に乾燥すると、熱損傷や退色粒が発生する場合があります。
(3)テンパリング
水分が高いほど1回当たりのテンパリング時間は短く設定します。(子実水分30%前後では1時間以内)
(4)張り込み量
乾燥機への張り込みは、循環型乾燥機では子実水分が30%以下の場合は適正な張り込み量としますが、水分が高い場合は容量の7~8割程度とします。平型では堆積の高さを20cm程度に抑えてください。
(5)二段乾燥の実施
二段乾燥を実施する場合、水分が17~18%程度になるまで一次乾燥してからビンやサイロに貯留しますが、カビ等の発生を防ぐため、通風により穀温は20℃以下に下げてから貯留します。また、仕上げ乾燥は一時貯留から3~4日以内に行います。仕上がり水分は12.5%以下です。

大豆


1 概況
今年の大豆の播種作業は天候にも恵まれたことから、概ね適期内に作業を終えることができました。出芽の揃いは良好で、初期生育も順調です。

2 排水対策の確認
大豆の生育初期は湿害に弱く、ちょうど梅雨時期と重なるため、圃場に滞水部分が出来ないよう排水対策は念入りに行います。明渠や水尻にゴミなどの詰まりや崩れがないか確認し、排水口(フリードレン下部)の掘り下げなどを実施します。生育初期とは逆に、生育後期の大豆は要水量が多く、開花期に高温・乾燥が続くと着莢数の減少により減収することがあります。そのような干ばつ時には、排水対策として設置した明渠や排水溝を、畦間かん水対策として使用できます。

3 中耕・培土
(1)実施時期
中耕・培土は、大豆の2~3葉期に1回目を実施することが一般的です。土壌処理剤の効果がなくなり、雑草が発生し始めたら早めに行います。
(2)中耕・培土の作業上の留意点
培土作業は収穫時に土を噛み込まないよう高さを揃え、株元まで土がかかるように行います。
(3)ディスク式中耕除草機
土壌水分の高い水田転換畑でも作業が可能なディスク式の中耕除草機が普及してきています。
岩手県農業研究センターでは、ディスク式の中耕除草機について、その除草効果を高めた改良型ディスク式中耕除草機および播種への活用を含めた一貫体系(H26)を発表しています。
興味のある方は最寄りの普及センターあるいは農業研究センターまで問い合わせください。
(H25年 指導)水田大豆の畦立て栽培に適応できる改良型ディスク式除草機の効果
http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h25/h25shidou_06.pdf
(H26年 普及) ディスク式畑用中耕除草機を活用した大豆の一貫栽培体系
http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h26/h26fukyu_01.pdf
「改良型ディスク式除草機の組み立てマニュアル」
http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/library/disk_josou/josouki_manual.pdf

4 生育期の除草剤散布について
近年、広葉雑草を対象として、大豆の生育期に全面散布できる除草剤や、畦間あるいは畦間・株間に処理できる非選択性除草剤の登録が増えてきました。発生する草種や発生量を確認し、効果のある剤を遅れずに散布しましょう。特に難防除雑草が年々増加傾向にありますので注意が必要です。
生育期の広葉雑草を対象とした除草剤の使用方法と留意点は、以下のとおりです(表1、図1)。









 

 

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