◆ 病害虫防除を徹底しましょう。
◆ 高温乾燥が続く場合はかん水を励行しましょう。
◆ 来年に向けた収穫後管理を適期に行いましょう。

りんどう


1 生育概況
・ 生育は概ね平年並みとなっています。
・ 病害虫については、全域で葉枯病、アザミウマ類、ハダニ類の発生がみられます。また、一部地域で黒斑病、炭疽病、アブラムシ類が散見されます。いずれも被害程度は軽微です。

2 栽培管理
(1) かん水
晴天が続く場合、圃場の乾燥に注意します。かん水は通路かん水を基本としますが、日中高温時に長時間滞水すると、熱水によって株に障害が発生する可能性がありますので、かん水後の土壌浸透時間を考慮して開始時間を決めます。
(2) ネット管理
茎の曲がりが生じないよう、随時フラワーネットの位置を調整します。また、今後の台風に備え、ネットと支柱を点検・補強します。
(3) 追肥(礼肥)
中生品種までは、収穫後に速効性肥料で窒素、カリ各成分量で3~5kg/10aを施用します。
(4) 残花処理
収穫後の残花は、アブラムシ類、アザミウマ類等の害虫や花腐菌核病の増殖・感染源となります。そのため、花蕾の着いている部分の茎の折り取り(花茎除去)が有効です。その際、除去した花茎は放置せず圃場外で処分します。

3 収穫・調製
(1) 出荷規格の確認
各地域の出荷目揃会等で内容を確認します。
(2) 鮮度保持
収穫後は日陰で速やかに水揚げを行います。水揚げ容器は、内側にぬめりがないようこまめに洗浄します。また、水揚げに用いる水は飲用可能なものとし毎回交換します。

4 病害虫防除
(1) 病害
今後、最も注意が必要な病害は花腐菌核病です。例年、夏の暑さを経過して気温が低下し始める8月中旬頃より発生が始まります。したがって、冷夏の年は発生が早まり、猛暑の年は遅くなる傾向となります。県の防除情報を参考とし、適期に有効薬剤を散布します。また、この病気は一次感染が着色期以降の花蕾であるため、上述したように収穫後圃場の花茎除去が有効な対策となります。
(2) 害虫
梅雨明け以降ハダニ類の増加が懸念されます。圃場をよく観察し、発生初期の防除を心がけます。下葉の黄化や葉裏に多数の白色微小斑点や褐色のカスリ状模様がある場合は、ハダニ類の食害による可能性があります。自己確認が困難な場合は普及センター等指導機関に相談してください。また、薬剤はバダニ類に薬液が付着しなければ効果が得られませんので、葉裏にもしっかり薬液がかかるよう、動噴の圧力を高めにして丁寧に散布します。


小ぎく


1 生育概況
・ 8月咲品種の生育は平年並みのところが多いですが、一部地域でやや遅れているところがあります。
・ 9月咲品種の生育は平年並みで、順調に生育しています。
・ 病害虫については、全域で白さび病の発生がみられ、防除に苦慮するケースも報告されています。また、一部地域でハダニ類、アザミウマ類、アブラムシ類、オオタバコガ、ハマキムシ類が散見されます。害虫の被害程度はいずれも軽微です。

2 栽培管理
(1) かん水・排水対策
晴天が続く場合は、萎れる前のかん水に留意します。ただし、高温時の滞水に著しく弱く、根腐れを起こして枯れ上がりやすいので高温時のかん水は避けます。大雨後の排水対策も重要で、圃場内が冠水した場合は、溝切り等によって速やかに排水を促します。
(2) ネット管理
りんどうと同様、茎の曲がりが生じないよう、随時フラワーネットの位置を調整します。また、今後の台風に備え、ネットと支柱を点検・補強します。
(3) 伏せ込み用親株選抜
株の状態の判断は収穫後では難しくなるため、必ず収穫前に選抜します。開花期が目的とする時期に合っていること、草丈がよく伸び本来の品種特性を備えて揃っていること、葉の枯れ上がりがないこと、病害虫(特にウイルス、ウイロイド、土壌伝染性病害)のないことを確認して優良な株を選抜し、目印を付けておきます。
(4) 収穫後管理
伏せ込みに利用する株は、収穫後に地上部が伸びすぎないよう地際5~10cmのところで台刈りをします。その後、速効性の化成肥料を窒素成分量で3kg/10a程度施用します。マルチ栽培では、生育を促すために台刈り後にマルチを除去して土寄せするのが基本ですが、除草労力を考慮して決めます。なお、かき芽で伏せ込む場合は、台刈り後に発生した側枝に土寄せをして側枝の発根を促します。

3 収穫・調製
(1) 出荷規格の確認
各地域の出荷目揃会等で内容を確認します。
(2) 鮮度保持
りんどうと同様に、収穫後は日陰で速やかに水揚げを行います。水揚げ容器は、内側にぬめりがないようこまめに洗浄します。また、水揚げに用いる水は飲用可能なものとし毎回交換します。

4 病害虫防除
(1) 病害
白さび病は、一般に暑い時期は症状が治まる傾向にありますが、9月の秋雨時期に再び増加するおそれがあります。症状の有無や収穫の前後にかかわらず、定期的な防除を継続することが重要です。
(2) 害虫
例年、8月に入るとオオタバコガの発生が増加する傾向にあります(写真3)。今後、普及センターの防除情報に注意し、発生初期に有効薬剤を散布します。



 

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