西和賀町のわらびは、太くトロッとした粘りがあるという特徴があり「西わらび」と呼ばれています。町を挙げて生産振興に取り組んでおり、今年7月にブランド力を更に強化するため地理的表示保護制度(GI)への登録申請が行われたところです。

8月28日、西和賀わらび生産販売ネットワークが西わらびの栽培技術向上等を目的として現地研修会を開催しました。この研修会は試験圃・優良事例のほ場等を巡回する形で行われ、普及員が講師を務め、農業者・関係機関職員等14名が参加しました。

西わらびには様々な形質を持つ系統がありますが、調査の結果「本屋敷系統」の太さ・収量性が特に優れることが分かり、来年度からこの系統の苗を配布することとしています。研修会では、普及センターがこの系統の特性調査を行っていることを紹介しました。

これまでは、西わらびの施肥方法が農業者によってまちまちだったことから、2年前から施肥試験を行っています。試験ほ場を見てもらったところ、農業者からは「肥料でこんなに生育に差が出るとは驚きだ。」といった声が聞かれました。

わらび栽培では、野焼きにより前年の枯れた茎葉を処理することが行われていますが、より安全な「モーアによる処理」を試験したほ場を紹介したところ、大きな反響がありました。

新系統の導入、栽培技術の向上により、生産量が拡大することが期待されます。

太さ・収量性が優れる本屋敷系統の特性調査圃


モーアにより枯れた茎葉を細断処理したほ場を紹介


(文:中部農業改良普及センター)